山鹿温泉 さくら湯

温泉

総評   ★★★★★

温泉   ★★★★★

泉質   アルカリ性単純泉

    透明

料金   350円/150円

営業時間 6時~24時
     定休日 第3水曜日
      (祝日の場合は翌平日)

所要時間 1時間20分
     93Km

アクセス ◎

清潔感  ◎

休憩所  △

食事   なし

対応   ◎

子供連れ ◎

九州八十八湯めぐり対象施設です。
石鹸やシャンプー等の備え付けはありません
 券売機で購入できます。

九州最大の江戸期の建築様式を味わうことのできる大衆浴場
あまりに素敵な浴室は思わずため息がもれるほど。350円で24時まで入れるなんて!!
道後温泉のような立地と佇まいで、旅行気分に浸れる。

寛永17年(1640年)に、肥後細川藩初代藩主・細川忠利が御茶屋(参勤交代の際に利用する休憩・宿泊施設)として建築したことが始まり。完成時には宮本武蔵を招待している記録が、嘉永6年(1853年)には天璋院篤姫が鹿児島から江戸に向かう途上で訪れている記録がある。
その後、明治3~5年、老朽化した施設を、江上津直・井上甚十郎が私費(現在の2億円程)を投じ、当時の藩知事や地域住民の献身的な協力を得て市民温泉として改築され、さくら湯が誕生した。
明治31年には、道後温泉の棟梁、坂本又八郎を招いて大改修が行われた。道後温泉と同じ唐破風からはふ玄関が用いられ、特徴的な南北に唐破風玄関を備えた十字クロス構造のさくら湯が完成した。同年11月には夏目漱石が訪れている。
昭和48年、大規模再開発事業により一旦解体されたが、平成24年に当時の建材を可能な限り利用し、新たに再現された。

内湯のみ。露天風呂、サウナ、水風呂はなし。
浴室には武雄温泉元湯のように脱衣所から階段をおりて入る
浴室は広々としており脱衣所から浴室内が見渡せ、その美しさの見惚れる
木組みの高い天井と、大理石を用いた浴槽はとても美しく昔ながらの雰囲気に、清潔感のある現代風の雰囲気がうまく溶け込んでおり大衆浴場とは思えない上品さと居心地の良さがある。壁には、昭和レトロ風に描かれた正規の広告があり、それもまた、いとをかし。
男湯と女湯で構造の違いがある。男湯は、広い浴槽の真ん中に、半円というか、ドラ〇もんの頭のような形に区切られたスペースがあり、その中はやや熱めになっている。湯口は、昔の湧出を再現して底からお湯が出てきている。
しっとりとしたお湯は、肌触りがよくぬるすべ感がある。また、多くはないが泡付きあり。香りはほどんど感じない。pHは9.62。
いつまでものんびり入りたくなるお湯。水風呂が欲しくなる。

洗い場は浴槽と壁で隔てられており、動線が重ならないようになっている。数は十分。シャワーはスイッチ式であるが、出ている時間は十分。全体的にしっかりと清掃されている清潔感があり、とてもきれい。
脱衣所はせまめ、週末などは混みあう様子。ロッカーは10円。両替機あり。
ドライヤーは微妙なのが2台。女性は混雑時には待ちがある様子。
休憩所は、ロビーに数人分のベンチのみ(別棟に休憩室??)。ジュースの自販機と、アイスの販売あり。
昔の写真などを交えてパネルでの説明があり、楽しい。写真が複数枚残っていることは、当時のことを考えるとそれだけ重要な施設であったのであろう。周辺は、『山鹿湯町 豊前街道沿いの歴史的町並み』として『日本遺産構成文化財』に指定されている。
食堂はないが、周辺は栄えており、マックやすきやなど食べるところはたくさんある。
アクセスは問題なし。駐車場は大通りに面していないので、初見だと分かりにくい。国道3号線から入ってすぐ、大通りの右手にさくら湯があるが、その十字路の信号(広町)を右に入って左周りに進むと無料駐車場がある。隣接する温泉プラザ山鹿の駐車場が提携駐車場となっているので、満車の場合はそちらへ。2時間無料券をもらえる。

山鹿温泉 さくら湯

熊本県山鹿市山鹿1-1

重厚な雰囲気の唐破風の玄関は、道後温泉を彷彿とさせます。
さくら湯を中心に町並みが整備されている感じも道後温泉と同じ。
駐車場は大通りに面していないので、ちょっと迷いました。
駐車場からの眺め。屋根に振鷺閣があったらほぼ道後温泉ですね。そういえば、道後温泉には夏目漱石が滞在していたので、道後温泉の棟梁が作ったと聞いて訪れたのでしょう。それほどまでに坂本又八郎氏の建築様式がお好きだったのでしょうね。
湯釜が飲用の温泉用として、しれっと置いてありますYo。
夜も美しい。
大通り側の玄関。
男湯 https://yamaga.site/?page_id=1548 公式サイトより引用
女湯 https://yamaga.site/?page_id=1548 公式サイトより引用

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